米粉食品製造・販売事業者対象アンケート実施報告書
調査事業実施内容
本年度の調査に関して
本年度の事業目的記載事項のうち、調査に係る内容は以下の2つとなっている。
- 新たな米粉の加工手法や加工品の普及に向けて、最新の添加物・素材の活用等によって加工コストの低減を実現した企業の取組事例を調査する。
- さらにアルファ化米粉等を使用した防災食、離乳食等の活用事例等の調査(普及)活動を行うとともに、米粉及び米粉用米の需要拡大に向けた米粉加工品の分析評価等を実施する。
調査の目的
本調査は上記1)の「最新の添加物・素材の活用等によって加工コストの低減を実現した企業の取組事例」を知るため、また2)の「米粉及び米粉用米の需要拡大に向けた米粉加工品の製造・販売の実態及びアルファ化米粉、米ゲル、米ピューレを使用した製品の製造・販売の実態を把握すること」を目的として実施する。
このアンケート調査後に、アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレの活用があった事業者に対しては、ヒアリングにより活用事例の深堀を行う。
調査方法
郵送によるアンケート調査。
アンケート対象リスト
アンケート送付対象のリストは、次の3つの米粉食品製造・販売店情報をリスト化し、重複を除き作成した。
- リスト①
NPO法人国内産米粉促進ネットワークから提供された、「米粉食品販売店情報(製粉メーカーを除く)」1,821事業所(全国米粉食品普及推進会議資料 平成23年3月1日現在)の印刷資料を入力しデータ化した。その後入力データのうち、スーパー等チェーン店や支店などのあるところは本部を探し、店舗や支店は除いた。その結果事業所数は1,518事業所となった。 - リスト②
国内産米粉総合情報サイト(komeko-life.com)掲載の「お薦め店舗」のうち米粉専門点のみを選び出し、入力してリストを作成。(171店) - リスト③
リスト②と同じく国内産米粉総合情報サイトより「米粉商品情報」の店舗を選び、住所等を調べて入力した。(712店)
リスト①②③をマッチングさせ、重複を除き、アンケート用のリストとした。最終のアンケート発送リストは2006事業所となった。
アンケート発送及び回収数
アンケートは8月12日に発送。回答期限9月15日。
発送数及び回収数等は以下の通り。
発送数 | 2006 |
戻り数 | 384 |
戻り率(戻り数÷発送数) | 19.1% |
有効数(発送数-戻り数) | 1622 |
回収数 | 414 |
回収率(回収数÷有効数) | 25.5% |
約19%が宛先不明で戻り郵便となったが、これは最もリスト数の多かった「米粉食品販売店情報」(1,821事業所)が約10年前のリストであったためと、昨年来のコロナウィルスの影響もあり、事業撤退や閉店をしている事業所が多くあったためと考えられる。
回収率は25.5%となったが、この種の郵送によるアンケート調査では高回収率といえる。
回収結果の概要
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アンケート回収414事業所のうち、米粉、アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレを使用した製品の製造又は販売をしている企業は無回答を除き287事業所で、全体の約70%弱であった。
実数 割合 回収数 414 100.0% 製造または販売している 287 69.3% 製造または販売していない 121 29.2% 無回答 6 1.5% 製造または販売していないとの回答の中には、過去には製造・販売をしていたが、現在はしていないという事業所も幾つかあった。
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米粉、アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレを使用した製品を製造または販売している287事業所の中で、アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレいずれかを使用しているのは10%弱、28事業所であった。
実数 割合 米粉、アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレを使用した製品の製造または販売をしている 287 100.0% アルファ化米粉、米ゲル、米ピューレのうちいずれかを使用している 28 9.8% 米粉だけを使用している 259 90.2%
報告書の構成
- 本報告書ではまずアルファ化米粉、米ゲル、米ピューレのうちいずれかを使用している28事業所の調査結果概要と、調査結果を記載する。
- 次にアルファ化米粉、米ゲル、米ピューレの使用はなく、米粉で食品を製造または販売している259事業所について調査結果概要と、調査結果を記載する。
- また資料として、アンケート用紙を添付する。